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アクション02~練習生時代~
やってまいりましたアクション02。
晴れて練習生として東女に入団した三輪子、初めて帯同した巡業先は四国。
さてさてどうなることやら。そんな本編は隠しで。

よしのごと第2回はまた後日、時間をおいてから更新でーす。


〔ストーリー〕

西暦20X1年4月――

日本の女子プロレス界は、新たなうねりの中に飲み込まれつつあった。
――それは自然の流れ?
――あるいは何者かの意志?

そんな大きな渦とは関係なく……
それぞれの想いを胸に、それぞれのやりかたでプロレス界という荒波に飛び込んだ少女たち。
彼女たちの行方はいかに――

*-----------------------------
■東京女子プロレス SIDE■
*-----------------------------

◇◆◇ 1 ◇◆◇

【東京女子プロレス】事務所の社長室。
デスクの上には、“東京女子”“東女”の見出しが躍る雑誌やスポーツ新聞が多数置かれている。

「流石というべきですね、わがプレジデント」

記事に目をやりながら感嘆してみせたのは、《ミシェール滝》。
麗人キャラでお馴染みの、東女のベテランレスラーである。
今はエースとはいえぬポジションだが、その存在感はたいしたもの。

「これだけ世間を騒がせるとは、マット界の風雲児の名は伊達ではないというもの」

【東京女子プロレス】が提案した、女子プロレス界における統一コミッション設立計画……通称【GPWWA】構想。
紙上では“反・新女同盟”などとセンセーションに書き立てられている。

「もっとでっかい風を吹かしてやるつもりだったんだがなァ」

滝の賛辞にも社長が浮かない顔なのは、【JWI】がぶち上げた“一兆円トーナメント構想”のためであろう。
各プロレス団体のエース選手に招待状を(一方的に)送りつけ、優勝を争わせようという破天荒な企画。
いささか話題を食われた感はいなめない。

「ったく、天然にはかなわねーよ」
「どうするのです? 市ヶ谷のお嬢からの挑戦は」
「ま、フツーなら黙殺するところだけどなぁ」

しかし、JWIも【GPWWA】の一員として考えるならば、そう無碍にも出来まい。

「何か考えるさ。それより、お前さんにも一肌脱いでもらうぜ」
「えぇ、心得ています。天使たちの集う舞台の幕が開くまで、まだしばしの時が必要。私は、野に咲く花となってその時を待ちましょう」
(野の花ってガラかよ)

と思いつつ、社長は黙っていた。



(一体、どういうつもりなんだか……っ)

《メイデン桜崎》に余裕があれば、社長室に乗り込み、その真意を問いただすくらいのことはしたであろう。
が、目下、彼女にそんな余裕はない。
じきに始まる四国巡業。
愛媛出身の桜崎はあれこれと手を回したり直に営業に出向いたりと、目の回るような忙しさ。
それに、入ってきたばかりの練習生たちの稽古も見なくてはならない。

(社長を問い詰めるのは、巡業の後までお預けね……)

問い詰めない、などという選択肢はもとよりない桜崎である。


◇◆◇ 2 ◇◆◇


「先日は、大変結構な贈り物を頂き、ありがとうございました……」

【東京女子プロレス】の選手寮の一室――
筆ペンを手に机に向かっているのは練習生の〈吉野 三輪子〉。
今書いているのは、《柳生 美冬》への礼状である。
【WARS】の人気レスラーである彼女とは、知人を介して知り合った。
以来、同郷ということもあって何かと気にかけて貰っている。
今回、三輪子が東女に入団したと知った柳生が、激励の手紙を送ってくれたのである。
たいへんな達筆で、読解するのは一苦労であったけれども。
最近新人を付き人にしたが、なかなか見所がある――といった話も書かれていた。

(柳生さんの付き人かぁ……大変そう)

東女では付き人システムは必須ではない。
場合によっては若手を先輩レスラーに付ける場合もあるようだが、さしあたって三輪子はフリー状態であった。
厳格な柳生に仕えるのはかなりの苦労がありそうだ。
いずれ、その新人とも会う機会があるだろうか。

(……でも、これは使いようがないかも)

手紙と一緒に贈ってくれた木刀は、お守り代わりにしかなりそうになかった。

(こんなので叩かれたら、大変だよね……きっと痛いだろうなぁ……跡が残って大変かも……あ、でも、お尻だったら目立たないかなぁ……とっても痛いだろうなぁ……でも……)

自分が叩く側でなく、叩かれる側の立場で考えてしまう
のが三輪子ならではといえようか。
そういえば、先日ちょっと覗かせて貰った《メイデン桜崎》の部屋に似た物があった気がするが……まさか実用品ではなかっただろう。たぶん。

(あ、そうそう、優希さんにもお礼書かなきゃ)

《保科 優希》。
これまた以前から面識があるレスラーで、何かと世話を焼いて貰っている。
電話でテスト合格を告げたら、お祝いにと本を贈ってくれた。
『保科優希と行くニッポン鉄道の旅』……
将来、巡業に行くときには役に立つかも知れない。

(優希さんも弟子が出来たって言ってたなぁ)

現在保科は【寿千歌軍団】の一員として、もっぱら新女のリングに上がっている。
一方で、新人の教育もしているらしい。

(優希さんの弟子かぁ。どんな子なんだろ?)

自分たち以外にも、デビューを目指すたくさんの少女がいる。
いつの日か、彼女たちと手を合わせてみたい……

(……っ、でも、それ以前に)

まずは、自分がデビュー出来なければ話にならない。
もっとしっかりしなくては。
幸い、最近は結構練習にもついていけるようになってきた。
ようやく基礎体力がついてきたという所だろうか。

(精進あるのみ……だよね)

柳生からの激励も、保科からの忠告も、詰まる所は同じ内容であった。
――練習あるのみ。

「こんばんは~、三輪子さん、起きてますぅ?」
「あ……瑠依さん、こんばんは」

フイに部屋に入ってきたのは、〈南奈 瑠依〉。
同期の練習生である。

「も~、瑠依ちゃんでいいですってば。三輪子さんの方が年上なんだからぁ」
「え、えぇ。ごめんなさい」
「あ、今日もいないんですね、《RIKKA》さん」
「うん……」

一応、この部屋は先輩レスラー・RIKKAとの相部屋となっている。
が、RIKKAはほとんどこの部屋に戻ってこないので、実質一人部屋なのだった。

「やっぱり忍者だから、お忙しいんですかね~~」
「さ、さぁ……」

くのいちキャラで通しているRIKKAだが、まさか本物の忍者ではないと思うけれども。

「あ、お手紙書いてるんですか? 凄いな~、私なんかほとんどメールですませちゃうんですよねぇ」
「私、メール打つの苦手だから……」
「そうなんですか? 三輪子さん、器用そうなのにな~」

などと話しながらも、やたらペタペタとスキンシップしてくる瑠依。

「あ、あの、瑠依さん……手紙、書けないから」
「だってぇ~、カナちゃんが構ってくれなくて寂しいんですよぉ~」

カナちゃんとは〈高橋 加奈子〉、やはり練習生で、瑠依のルームメイトである。

「彼女、ちょっとスキンシップしただけで機嫌悪くなるんですよね~」
「そ、そうなの……」
「そうなんですよ~。ちょっとくらいいいと思うのにな~~。ねぇ~?」
「……っ、ちょ、ちょっと、くらい、なら……です、けど……ひゃうっ!? ぁ……っ、っ!! …………~~~~~~~っ!」

……どうも、加奈子のせいばかりではなさそうであった。


◇◆◇ 3 ◇◆◇


さて、東京女子プロレス一行は四国巡業へとやってきた。
本来、練習生は巡業には同行しないのが常だが、そこは東京女子。
イベントの手伝いなどもあり、かり出されたのである。

そんな中、練習生や若手の間で、
“地獄の特訓”
の噂がささやかれていた。

もちろん、というか、発案者は桜崎。
ふだん以上の過酷な特訓を課そうとしている、という話だった。

(……地獄の、特訓……)

いったい、どんなことをやらされるのだろう?
期待と不安を抱きながら、三輪子は桜崎の元を訪れ、参加を直訴した……



まず訪れたのは、香川県・栗林公園――
四国有数の観光名所であり、国の特別名勝にも指定された、優美な名園である。
言うまでもなく、彼女たちの目的は別の所にある。

「こ、こんなところで、練習、なんて……」

モジモジと身じろぎする三輪子。
周りには観光客がいっぱい。
ここでいきなり特訓を始めるというのは、あまりにもハードルが高――

ガキイィッ!!

「ひゃんっ!? あ、あっ……ぁぁ……っ!」
「フッフフフ……♪ 相変わらず、お嬢様は極めがいがございますね……っ!」
「んっ……ぁ……そんな……ン~~~ッ!!」

風光明媚な観光地に、R-15くらいの嬌声が響き渡った。……



各地を巡りながら行われた特訓ツアーであったが、三輪子は最後まで皆勤することは出来なかった。
途中で体力の限界に達してしまい、脱落してしまったのである。
もっともそれはほとんどの練習生や若手がそうであって、最後まで耐え切ったのは加奈子一人であった(瑠依は別の企画に参加していたため最初から不参加)。
むしろ、加奈子のガッツを賞賛すべき所であろう。

(やっぱり、彼女は凄いな……)

自分はまだまだいろんなものが足りていない、と気持ちが落ち込んだ。
が、ふさいでいても何もならない。

遠征最終日、じっとしていられず、悶々と宿の廊下をうろうろしていた彼女を、

「どうかなさいましたか、お嬢様」
「あ……」

桜崎、流石に疲労の色が濃い。
四国巡業のプロモートを一手に担っていただけあって、何事もなく終わった今も疲れが抜けないのかも知れない。

「……っ、すみません、眠れなくて……」
「…………」

「――お背中でも流しましょうか、お嬢様」



しばし後、2人は宿の浴場にいた。
まさか本当に先輩に背中を流して貰うわけにはいかず、三輪子の方が流す側だったけれども。

「あの……桜崎さん、私……」
「何でしょう?」
「……っ、私……リングに、上がれるんでしょうか?」
「…………」
「私、加奈子さんみたいにガッツもないですし、瑠依さんみたいに可愛くもないですし、ちよるさんみたいにタフなわけでもないですし……えぇと……とにかく、何のとりえもないですし」
「…………」
「こんな私でも、リングに、上がれるんでしょうか……?」
「それは――お嬢様次第ですね」

当たり前ですけれど、と桜崎は続ける。

「貴方に、レスラーとしてリングに上がりたいという意思があるのなら――」

いつかは、上がれるかも知れない。

「……っ、お願いします、もっと、私を……」

鍛えに鍛えてください――

「――とても辛いことですよ」
「っ、わ、分かっています……っ」
「そうですか。それならば――」
「っっ!?」

いきなり桜崎が身をひるがえすや、三輪子の手を取り、極めにかかる!

ガッキィン!!

「~~~っ!!!」
「腕ひしぎ逆十字――ちゃんと使いこなして下さいね」
「っ、あ、あああ……」
「ほぅら……あの鏡を見て下さい。よく映っていますね」
「…………っ!」

壁にある大型の鏡に、2人の姿が映し出されている。

「もう一度仕掛けますよ。よ~く見て、目とカラダで憶えて下さいっ……そぅらっ!!!」
「ぁっっ!? ぐ、あっ……あ、ぁ……っっ!!」
「くすくすっ……まだ身についてないみたいですね? それじゃっ、もう、いち、ど……っ!!」
「っっ!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!

………………

…………



拝啓 笠原さま

一別以来、たいへん御無沙汰しております。
つつがなくお過ごしでしょうか。

私の方は、おかげさまで、なんとか大過なく日々を送っております。
毎日大変ですけれど、周りの方に励まされながら、デビューを目指す毎日です。
自分で選んだプロレスラーの道、諦めるわけにはいきません。
ぜひ、笠原さんとも対戦したいです。
そのおりは、お手柔らかにお願いいたします。

…………

以前、「レスラーは人に魅せるのが仕事」だと仰っていましたよね。
あの時は、何となくしか意味が分からなかったのですけれど……
最近、ちょっとだけ、分かるようになってきた気がします。
レスラーたるもの、攻めるときはもちろんのこと、やられている時でさえも、お客さんの視線を忘れてはいけないのだと――
いろいろあって、痛感いたしました。
そう感じられるだけ、少しは成長しているということでしょうか。

もっともっと、頑張っていきたいです。
……あ、やられることを頑張るわけではありませんよ。うふふ。

Secret
(非公開コメント受付中)

No title
( ゚∀゚)イイネ!
プロフィール

アサギリ。

Author:アサギリ。
保科さんと奈良を愛するダメ人間。

ひとりごと。
本日の試合結果。



ぴくしぶ。
カウンター。
今の15曲。
SHOOT!/RO-KYU-BU!
カラフルダイアリー/寿美菜子
nexus/ClariS
オキドキ/SKE48
残念系隣人部★★☆(星二つ半)/友達つくり隊/三日月夜空(CV:井上麻里奈)、柏崎星奈(CV:伊藤かな恵)、 楠幸村(CV:山本希望)、志熊理科(CV:福圓美里)、羽瀬川小鳩(CV:花澤香 菜)、高山マリア(CV:井口裕香)
HIGH POWERED/sphere
おかえりなさい/坂本真綾
神様のいたずら/中島愛
Fly Away/富樫美鈴
水彩キャンディー/marble
Treasure!/著莪あやめ(CV:加藤英美里)
Unmei♪wa♪Endless!/放課後ティータイム
Singing!/放課後ティータイム
気まぐれ、じゃんけんポンっ!/ゆの (阿澄佳奈), 宮子 (水橋かおり), ヒロ (後藤邑子), 沙英 (新谷良子)
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